唯一無二の存在が確かめさせてくれたこと【七瀬優生誕祭に寄せて】

この記事は、当サイトで行われている「センチメンタルグラフティアドベントカレンダー2018」の第18日目の記事です。

本日12月18日は、星と旅がキーワードとなる、そう、七瀬優の誕生日ですね!
おめでとうございます!

筆者がロードバイクに乗っているとき、ふと気づけば「Only lonely Star」や「天使の贈り物」等、七瀬優のキャラソンを脳内再生、または口ずさんでいることをここに告白いたします。

近年では、意外と七瀬優クラスタの方々が多いようで、Twitterなり見ていますといろいろな方が誕生日おめでとうのメッセージを発信しているわけです。

筆者の運営する非公式コミュニティSlackでもそれは例外ではなく、同胞にお祝いのメッセージを載せたいと頼まれましたのでご紹介します。

七瀬優の誕生日

初めて興味を持ったのは優でした、
若菜に出逢わせてくれたのも優でした。

キミが全てのはじまり、

「綾瀬優菜」もここからはじまりました。

出逢ってくれてありがとう、
そんな優の誕生日。

お誕生日おめでとう、優

ーーーさくらい つばき

さくらいつばきさん、寄稿ありがとうございます。
素晴らしいメッセージとイラストです。
きっと優のもとにもこの言葉は届くことでしょう。

七瀬優が掴んで離さないもの

ここからは筆者のお話です。

20年前、筆者が推していたのは安達妙子でした。

15年前くらいに「センチメンタルグラフティ同盟」なるWEBリンクの集いがあったのですが、その際に「センチメンタルグラフティ108の質問」というものがありました。
そのときに「推しの名前を書け」という設問があったのですが、迷った挙げ句、綾崎若菜だと書いてあったのを先日発見して驚きました。

あれ、七瀬優は…?
と聡明な読者のかたは思うでしょうが、七瀬優は20年間、確かに筆者の心を鷲掴みにしていたのです。

本当の出会いのはじまり

1997年、まだセンチメンタルグラフティが未発売で、でもグッズ展開は結構されていて。
僕はその年、中学2年を普通に過ごしていた。

普通に、というのは語弊がある。
なぜならいわゆる「中二病」を発症していたのだから。

中二病とは言っても「鎮まれ、俺の腕よ…」とかいう邪気眼気質ではなく、すべての事象がバカバカしく見えて、まるで自分が見えている世界を俯瞰して観測しているかのように考えていた(恥ずかしい!)。

以前にも言ったかもしれないが、筆者のまわりはいわゆる「ときメモ」世代だったために、それに対抗しうるというか、別のものを探していた矢先に見つけた未発売の「センチメンタルグラフティ」。
結果として少数派ではなかったのですが、まわりにそれを好きという人もいなかったので、筆者は「自分だけが好き」だという変な優越感に浸っていたものです。

そして、そんな1997年8月、筆者は七瀬優との本当の意味で「出会った」のです。

唯一であること

1997年8月、そう、サマーコンサートがちょうど行われた時期に小説版「約束」が発売されました。
筆者は発売日にその本を手に取り、食い入るように、一字一句見逃さないように没頭して読みました。

どのエピソードも印象的だったのですが、やはり特殊だったのは「安達妙子編」「七瀬優編」でしょう。
特に「七瀬優」のエピソードは、その期間が中学2年の夏休みの期間であること、そして優が独特の価値観を持って縛られずに行動していることもあり、筆者が同年代だったこともあって、非常に共感を覚えました。

目に見えないスクールカーストに組み込まれた筆者としては、その唯一性は憧れであり、「フッ…」とかいうその厨ニ臭いセリフなんかもすんなりと受け入れ、筆者にとって優との出会いは心に深く刻まれたものなったのでした。

なぜ推しではないのか

出会いが衝撃であれば、推しになっていてもおかしくはないはずです。
現に優のイメージからである「赤」は筆者も好きな色ですし、公言してもよかった。

しかし、筆者はそれをしませんでした。
なぜなのか。

それは「七瀬優の人格を認める」ところにあります。
当時「唯一性」を求めていた自分にとって、彼女を追うことは「同化してしまう」と同義だったのです。

彼女の唯一性を認めるからこそ、彼女の跡は追わない。
それが筆者が七瀬優推しではない理由です。
好きなのは好きです。

彼女が示してくれた可能性

誰も聞いてないんですが、七瀬優が筆者に与えてくれたことを簡単に紹介したいとおもいます。

やりたいことをするということ

それが旅をするという意味ならば、2018年、筆者がおこなった聖地巡礼もそうでしょう。
かつて旅がそんなに好きでもなかった筆者ですが、センチメンタルグラフティに出会って、七瀬優に出会って、「移動手段」というものを意識するようになりました。
時刻表をよく見てたのを覚えていますし、ダイヤグラムとか好きな部類です。

それが自分の生き方を決めるというのなら、今の筆者の職業(フリーランスエンジニア)がそうでしょう。
舞台を経てたどり着いた、この仕事に至るまでのその経緯は、決して無駄だったとも回り道だったとも思いません。

自分の良いと思う考えに従って愚直に突き進むこと、優はそれを教えてくれたような気がします。

違いを認め、大事にすること

優は孤独を愛しますが、人と関わることができないわけではありませんし、会話が苦手というわけでもありません。
主人公に対しては運命めいたものを感じてずっとその関係を大事にしています。

対して、筆者はコミュニティで人と関わるのが大好きです。
コミュニティは同じ方向を向いた人たちが集まる場所で、その関係性を筆者はとても大事にしています。

違うことを認めること、そして関係性を大事にすること、それを優は教えてくれたのではないかなと思います。


さて改めまして、七瀬優の誕生日をお祝いして終わりにしましょう。

優!誕生日おめでとう!


そんなこんなで、一年に渡る誕生日おめでとう投稿がおわりました。
どのヒロインも深く考えるほど魅力が出てきて、本当は記事では書ききれません。
いつか書けるときが来たら、そのときに。

さくらいつばきさんもイラストと寄稿ありがとうございました!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
筆者はこれからもセンチメンタルグラフティならびにセンチヒロイン、他関係者様を応援しております。

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センチメンタルグラフティの音楽を解析してみる

この記事は、当サイトで行われている「センチメンタルグラフティアドベントカレンダー2018」の第17日目の記事です。

※当記事で採り上げる楽曲はセンチメンタルグラフティのキャラクターソング・デビューシングルに絞っています。セカンドマキシなどは参考程度です。

コード進行

コード進行』という言葉を、誰しも聞いたことがあると思います。

音楽にコード進行は欠かせない要素です。
簡単に言うと、心情の表現を司る機能を持っていると言えます。

センチメンタルグラフティの楽曲も例に漏れません。
むしろ、センチのような楽曲こそ、コード進行は生命線と言えます。

センチの曲を分析してみる

調はその曲の性格を特徴つける重要な役割があります。センチの曲に半長調半単調という曲はありません。

Ⅰ から始まる曲

「Ⅰとは、いわゆる『ド・ミ・ソ』です」と、小学生の音楽の授業ではないので、いちいち説明しませんw

センチの楽曲のほとんど。Ⅰで始まる曲では、BメロでⅠが使われることは少ないです。

Ⅵ から始まる曲

  • Two Dreams イントロ
  • せつなさ炸裂したヒロインを市外で見つけた時の曲

Ⅳ から始まる曲

Bメロや、サビの始まりで使われることが多いですが、曲の始まりで使われると独特の浮遊感があります。

  • Long Distance Call イントロ
  • 一枚の風景 Aメロ

※参考

『彼と彼女のサングラス』のイントロはⅱで始まります。珍しいです。恐らく優のキャラクターイメージでないと作れないのではないでしょうか?

長調Ⅳと単調ⅱは対になっていると言えます。やはり独特の浮遊感があります。

Bメロへのブリッジ・サビへのブリッジ

Ⅴ(ドミナント)を『ソ・シ・レ・ファ』の音で作ると、ちょっと古臭い印象なので、センチ楽曲ではⅤsus4『ソ・ド・レ』が好まれて使われています。

曲の終止形

センチは圧倒的に長調の曲ばかりですが、当然終止形はⅠで終わることになります。

Ⅰへの戻り方のバリエーションは、何パターンもそうそうないので、ある程度テンプレートに乗っかることになります。

  • Ⅴ→Ⅰ : ファーストシングルはほとんど
  • Ⅳ→Ⅰ : セカンドマキシでは、かなり使われている

ちなみにセンチ楽曲でフェードアウトは1曲もありません。
エンディングもちゃんと完結させられる力が制作陣にはある、という事です。

センチ楽曲でよく使われているコード進行

現在の日本の商業音楽には曲の途中に『カノン進行』や『王道進行』と言われるお約束的なコード進行があり、これから外れると聴く人は「おや?」とか「変わった曲」と感想を持つことが多いです。
これはセンチ楽曲も例に漏れません。

最近の曲ですと『小室進行』も主流になっていますが、センチ楽曲に小室進行は1曲もありません。

小室進行を生んだ張本人、小室哲哉が爆発的にヒットを飛ばした80年代後半、小室進行は小室哲哉の専売特許のように扱われていたと記憶しています。
…と言うよりは他の作曲家は小室進行を敬遠した風潮もあったように思います。

センチ楽曲に小室進行が1曲もないのは、そのような背景があったからなのかも知れません。
80年代後半当時は、私も小室進行は嫌いだったので…

しかしこれらのコード進行だけで曲は作れず、その曲の個性を決定づけるようなフレーズというものがあります。
野球で言う「メシを食う球」というのが、音楽にもある、という訳です。

曲の頭にサビがある曲

一般的に、曲の頭にサビがあるとアピール度が高くなります。

  • Long Distance Call
  • Two Dreams

サビとメロディーラインは密接な関係ですが、どういう”コード進行という生地にメロディーを縫うか”は重要です。

ここで結論を言いますと、センチの楽曲は非常によくできています。
商業的に成功させるために楽曲を計りに乗せつつ、反面、採算度外視的なキャライメージを尊重した作りにもなっています。

音楽プロデューサーの濱田智之氏の実力は折り紙つきです。

ちょっと例えるのが難しいのですが、「本来なら4番線に到着するはずの列車は4番線からしか出発できないのだけれど、出発するときは2番線のほうが見栄えがいいので、理にかなった方法でそうしてしまう。」ということができる人です。
ほかにも「1番線到着を4番線出発」とか、色々あります。

そういった濱田氏の実力がセンチの楽曲でいかんなく発揮されています。

濱田氏の真骨頂的作品

  • 想い出を止めたままで

※ゲーム中BGMの『想い出を止めたままで』は、異例の「全音音階」が使われています。

メロディラインについて念のため付加しておきますと、先に曲があり後から歌詞を付けるという、最近のメソッドを取り入れているように思います。

詞とは本来、韻があるものなのですが、散文的に書かれた詞には曲を乗せづらいのです。
センチ楽曲の豊かなメロディラインの秘密は、まず曲=キャラクターイメージだったのでしょう。

リズムとハーモニー

そもそも音楽の起源は、神を降臨させるため、万物に宿る精霊を呼び出すために、音の出るものをドンドコドンドコと叩き始めたのが始まりと思われます。
ざっくりですが、これを『アニミズム』と言います。

しかし一神教のキリスト教ではアニミズムの考え方は都合が悪く、複音による、和音や和声法といった研究が西ヨーロッパを中心に進んでいきます。

※8ビートや16ビートの”ビート”とは、跡がクッキリと残るような”叩く”という意味があります。
アニミズムを良しとしない西洋クラシック音楽では、例えば4拍子を”4ビート”とは言わず”4タクト”というほうがしっくりきます。

17世紀、バッハやモーツァルトの時代に、神や司教・権力者に捧げるものだった音楽が、徐々に大衆のものへと変わっていきます。
そして19世紀後半~20世紀初頭「印象派」の登場により、これらの研究は出尽くしたと言われています。
ドビュッシーの『12のエチュード』とか、聴いてると気が狂いますw

今の日本の商業音楽で使われているコード進行の10倍ほどのバリエーションがあります。
それらを使い尽くせばいいという訳でないですが、楽曲制作陣は、これらの土台がしっかりと固められた上で、今のスタンダード音楽にとらわれず、適材適所の”音”を用いて制作している、と言えるでしょう。

最後に

ここまで書いておきながら、音楽を言葉で解説するのはナンセンス極まりない、と個人的には考えています。

本来なら分析の成果を、楽曲という形で紹介を以て締めようと思っていたのですが、アドベントカレンダー公開までに間に合いませんでした(滝汗)
後日、機会を設けて改めて公開したいと思います。


スペシャルサンクス:にしきおさん

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都会で見た奇跡。大阪の聖地でふたご座流星群を撮影してきたレポート

この記事は、当サイトで行われている「センチメンタルグラフティ アドベントカレンダー2018」の第16日目の記事です。

七瀬優と言えば「ペルセウス座流星群」ですが、七瀬優の誕生月である12月は、ふたご座流星群の見える時期です。

ですので、先日(12月13日)にふたご座流星群の撮影にトライしてきました。

12月に見える、ふたご座流星群

ふたご座流星群は毎年12月14日頃を中心に活動する流星群です。
特徴のひとつは、毎年ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することです。流星数が多いことから、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と共に「三大流星群」と呼ばれています。夜空の暗い場所で活動が極大の頃に観察すれば、最も多いときで1時間あたり40個以上の流星を見ることができます。

ふたご座流星群2018 | 国立天文台(NAOJ)

七瀬優クラスタのみなさんは、もちろん知ってますし、見に行ったこともあるかもしれません。
しかしながら世の中にいるのはアクティブなセンチメンタリストだけではありません

通常ならば明かりの少なく木々もじゃまにならない山に登ったりしてみる流星群を、都会でも見てみようじゃありませんか。

そして、どうやら2018年のふたご座流星群は12月12日から15日にかけて見れるということでした。

大阪での聖地で星を見る

大阪は結構夜も明るい街ですが、それでも極力移動の労力を割かずに星を見たい!
…ということで、大阪府内で移動しやすい場所を調べていると、あることに気が付きました。

聖地があるぞ…!

そう、星が見えると言われる場所に、センチメンタルグラフティの大阪聖地、長居公園がリストアップされていたのです。

長居公園は、ゲーム内で森井夏穂とテニスをするデートイベントで立ち絵の背景になっている場所です。

このテニスコートが長居公園内にある。

大阪府内であれど他にも星のきれいに見えそうな場所はあったのですが、センチメンタリストとして聖地で星をみるなんて贅沢すぎます。

そう思い立って意気揚々と準備を始めたのが11月中旬。
撮影予定日まであっという間に過ぎていく時間。

ちなみに、長居公園がどのへんに位置するのかというのは、下記地図をご参照ください。

カメラおさんぽ部

筆者が所属している、センチメンタルグラフティとは別のコミュニティの仲間うちで「カメラおさんぽ部」というものがあります。

カメラおさんぽ部は、カメラ初心者がお散歩しながら使い方を学ぶ感じで、いろいろ撮影していこうという部活なのですが、どうもガチ勢がいるようで…

そんな部活の一環として「聖地で星空撮影する」のを伏せた状態で「長居公園でふたご座流星群を撮影してみよう」のイベントを立てて12月13日の20時から強行させていただきました。

撮影当日、参加したのは筆者を含め5人。
そのうちガチ勢は筆者を含め3人でした。
おかしいな…おさんぽ部とは。

撮影開始前、不穏な空気

長居公園は24時間開園していますが、けっこう明るい場所が多いです。
なので2回ほどロケハンした末、今回は郷土の森を抜けた広場で撮影することにしました。

長居公園のマップの一部。
今回の撮影場所が一番マシなポイントだった。

撮影場所を選び、カメラおさんぽ部の皆に連絡しようとした18時頃、まさかの雨が!
テンションだだ下がりでしたが、天気図の雲の動きを調べると、21時には晴れるっぽいので、じっと待つことに。

センチメンタリストには忍耐が必要だ。

いざ、撮影開始。そして…

20時をまわり雨自体は止んで、ひと安心。
メンバーも揃ったところで撮影ポイントに移動して準備をはじめました。

撮影を開始した20時30分ごろはまだ雨上がりの余韻か、雲が厚かったのですが、この日の風は少し強かったようで雲が流れていくのが早かったです。

風が強いということは死ぬほど寒いってことなんですが、冬の夜に撮影しようという時点でお察しです。

カメラおさんぽ部のメンバーが撮影準備をしているところ。

21時をまわり、段々と雲が切れてきて、星が肉眼で見えるくらいになって、カメラの設定をいじりつつ本格的に撮影をします。

まったり待ちながら23時くらいまでは粘ってた気がしますが、なかなか流星は現れません。
調べたところ、ふたご座流星群は全方向で見れるとのことだったのに…やはり1時間に40本程度では見ることはかなわないのか…

半ば諦めかけて、休憩がてらトイレに行って帰ってくると、なんと仲間のひとりが偶然流星の撮影に成功していました

これはワンチャンあるかも…と思い、さらに筆者も粘ることに。
なんとしても自分で撮影したい!

流星、捉えたり!

ほぼ15秒に一回のペースで撮影すること30分…ついにその時は訪れました。

おわかりいただけただろうか。
該当箇所を拡大してみてみよう。

レンズの傷ではない。正真正銘の流れ星だ。
欲を言えばもう少しシャッタースピードを遅くして流れてる感出したかったですけど、そこまで贅沢も言ってられないのです。

ついにその姿を捉えることができました!
優、見てるかい、僕、やったよ…!

そのときの興奮度合いは、まさに せつなさ炸裂!! 状態でしたね。


ようやく無事に、ふたご座流星群…群とは言えないですが、流れ星を撮影することに成功しました。

目的を果たした筆者はそのあと、帰路についたのは日付をまたいでおり、流星の泥のように眠ったのでした。

おしまい。

…あっ、願い事するの忘れてた。

七瀬優クラスタのための、星空撮影の準備いろいろ【12月編】

ここから先は撮影したときの忘備録です。
撮影したもの自体にはそこまで関係ないので、このまま読み飛ばしてもらっても構いません。

星空の撮影をするとのであれば、もちろん機材の準備をせねばなりません。
加えて夜空の撮影をするというのですから、夜間撮影の準備も必須です。

星空撮影機材編

星空の撮影に必要と言われるのは以下とされています(というかそう思ってたし、たぶんそう)。

そこで筆者が揃えたのは以下でした。

カメラボディ : Sony α7RⅢ(ILCE-7RM3)

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4ヶ月前に購入したこのカメラ。
「Sonyのミラーレスは化け物か…」と言わんばかりのスペック。

本当はα7Ⅲのほうを購入予定だったのですが、人気機種過ぎてそのとき7週間待ちだと言われてしまい、そのときすぐ購入できるα7RⅢにするか、迷いに迷いました。

結果、ポートレートや風景撮影で利用することもあるため、レリーズ耐久回数が多く、手ブレ補正が0.5段多いのと画素数大きくても別にいいかなということでα7RⅢを購入することに。

画素数が多いので撮影した際のRAWデータの容量が大きく、すぐSDカードが圧迫されてしまうことを除けば概ね満足してます。
SDは買い足せばいいし、以前SDカードが壊れて撮影できなくて困った経験もあるので、予備は大事。

レンズ : SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC(Eマウント用)

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14mmという超広角レンズながら4万円を切る価格。
評判も悪くない。

オートフォーカスが効く「SAMYANG AF 14mm F2.8」というひとつ新しいモデルもあるのですが、三脚使ってレリーズ撮影する予定のレンズにオートフォーカスは無用。

他の選択肢としては、Sony純正の「SEL24F14GM」や、SIGMAの「Art 20mm F1.4 DG HSM」等があるのですが、価格のことを考え今回はコスパのいいSAMYANGのレンズを選択。

F4通しの標準ズーム(SEL2470Z)とF4通しの望遠(SEL70200G)は持ってるんですけど、広角は持ってなかったので、小三元もしかしたら今後余裕があったらSIGMAのは買い足すかも…。

三脚 : Velbon UT-43

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いちばんコンパクトになる三脚。
収納時30cm以下になるとか脅威ですよ。

聖地巡礼の際に三脚を持ち運ぶのですが、それ以外の荷物(カメラ本体、レンズ、着替え、他ガジェット)を積もうと思ったら、かばんの外に三脚つけるのがちょっとだけ移動の邪魔になってて、福岡の巡礼に行く前に急遽購入。
でもよくよく考えたら、移動がロードバイクだったので、そんなに気にしなくても良かったかもしれない。

コンパクトな点、アルミのくせに軽い点は評価できるところで、耐重量も2kgなのでギリギリ及第点。
唯一不満があるとすれば、雲台がアルカスイス互換じゃないところ。

また沼にハマりそうです。

レリーズ(というかリモコン) : Sony RMT-DSLR2

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せっかくカメラを三脚に固定してもシャッター切るときに手ブレするとか本末転倒なので、風景や星空撮影にレリーズやリモコンは必須です。

レリーズ買おうかなって思ってたんですけど、「そういえばほしいものリストから誕生日プレゼントでもらったリモコンあったわ」と思い出した純正リモコン。

ただこのリモコン、実はリモートの当たり判定が甘くてカメラ正面かカメラ本体右側(シャッター側)じゃないとシャッター切れなかったりします。
そしてカメラの機能の操作はできるけどインターバル撮影とか全然設定できないので、遠隔で単純に操作する用の代物でした。
カンファレンス撮影の時の集合写真では役立ったんですけどねえ…まあないよりマシということで。

その後、インターバル撮影ができるレリーズを買い足しました。

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夜間撮影グッズ編

ふたご座流星群が見れる時間帯は20時以降…ということで、撮影場所はほぼ真っ暗です。
冬の夜に防寒対策は当然として、撮影の準備や撮影時の操作、長時間撮影の待機時間もあるので、そのための準備は念入りにしておくことが必要です。

  • ランタン
  • 椅子

最低でも上記はあると撮影が捗ると思います。

ランタン : GENTOS EX-V777D

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280ルーメンってちょっと明るすぎかなと思ったんですけど、準備と片づけには非常に役立ちました。
明るすぎるので、赤色の光になるように加工したほうがいいかもしれないです。

色は関係ないのですが、一緒に撮影した人がSnow Peakの「たねほおずき」を持っていまして、コンパクトでなかなか良さげだなと思い、次はこれの導入を検討しています。

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コンパクトチェア : MUSON ウルトラライトチェア

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流星群が見れるとはいえ、いつ降ってくるかわからないので、長期戦を覚悟しなければなりません。
加えて星空の場合、広い場所で撮影することが多いので、撮影時に立ちっぱなしということもザラです。
…ということで、腰をおろせるようにしたいですよね。

今回は軽さと価格を加味してこちらを選びました。
価格のことさえ考えなければHelinoxのチェアゼロがベストプラクティスだと思っているので、次回までにはこちら用意しようかなと思っています。

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他に用意してたもの

大人数で長期戦で撮影に望むとなると、まあいろんなものを持ち込みます。
食料品もそうですし、かばんやその他機材を置いたりするということで、テーブルやビニールシート等を広げていました。

筆者が持っていったのはキャンプ用で使うテーブル。

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ビニールシートのことをすっかり忘れていたのですが、一緒に撮影する人が持ってきてくれていました。
持つべきものは仲間ですね。

実際にいろいろ広げたところ、もはやキャンプみたいになってました。

番外(キャンプ)編

公共施設の場合は火気がダメってところが多いのですが、満天の星空を撮ったり、山から絶景を撮影したりという場合は、キャンプ用グッズが必須なのではないかと。

筆者が持っているグッズで、これはあったほうがいいと思うもの、ここで紹介しておきます。

寝袋とかテントとかは紹介しません。
いいやつ買ってください。

ジェットボイル

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クッカーもついた携帯用バーナー。
自動で点火するタイプもあるけど信用してないので、自分で火をつけるタイプ。

このクッカーでお湯も沸かすも良し、調理するも良し。
筆者は調理は別の方法をとっていますが、それは後述します。

なんと行っても2分30秒程度でお湯が湧くのが素晴らしい。
そしてクッカーにすべて収納できるのでコレ一個でソロキャンの幅が広がります。

Snow Peak チタン シェラカップ E-104

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コーヒーを注ぐ場合や調理には、こちらを利用。
チタンなので直火にかけることが出来ます。

コーヒーだとマグじゃないの?って言う声が聞こえますが筆者はこちらを推奨。
マグはスタッキングしても意外とかさばるというのと、シェラカップはひとつ二役を兼ねている点で評価しています。

コーヒーだとドリップするのに制限がかかるので、こちらのちょっと広げれるモンカフェのドリップコーヒーがおすすめ。

缶詰を開けて温めるとかもできる。
超万能。


とまあ、こんな感じで七瀬優クラスタのための準備いろいろでした。
星空撮影の参考にでもしてください。

ふたご座流星群の撮影チャレンジを終えて

本来なら夏(8月)にペルセウス座流星群を撮影するのがセンチメンタリストとしての使命なのですが、そのころはまだカメラもレンズも揃っていませんでした。

センチメンタルグラフティ20周年である2018年に撮りたかったので、機材の調達間に合ってよかったです。

次は2019年の夏、比治山公園かどこか星のよく見える山でペルセウス座流星群の撮影にチャレンジしようと思います。

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センチメンタルな歴史。

この記事は、当サイトで行われている「センチメンタルグラフティアドベントカレンダー2018」の第15日目の記事です。

全国のセンチメンタリストの皆さん、こんにちはこんばんは。

センチグッズ収集家のぎると申します。

アドベントカレンダー参加にあたって、何を題材にしようか大いに悩んで考えに考えた結果、20年を軽く振り返る意味でセンチの歴史について書くことにしました。

それでは2018年1月22日に発売20周年を迎えた「センチメンタル グラフティ」の歴史を幾つかの出来事に絞って簡潔に追ってみましょう。

「センチメンタル グラフティ」に関する主な出来事

「センチメンタル グラフティ」シリーズはゲーム発売前に当時としては珍しいプロモーション活動を行い、大規模なグッズ展開を繰り広げるなど色々な意味で有名な作品である。

シリーズのグッズは大半が12人分で発売されたため、大まかにまとめても200種類を超えている。その種類は文具、フィギュア、Tシャツ、テレホンカードからZippoライター、のれんなど多様であり、関連グッズだけを紹介した専用ムック本「SGスーパーコレクション」が出版されるほどの物量である。

「ポスタードリーム」のロケテスト実施

最初に発売されたセンチグッズは1996年末。
アミューズメント専用景品「ポスタードリーム」のロケテスト版である。秋葉原では設置早々に大行列ができて、即日品切れを起こすほどの好評振りであった。
このテスト結果を受けてか、翌年3月よりセンチは当時としては異例と言っていい大規模なグッズ展開を始める。

センチメンタルナイトの放送

97年1月にTBSラジオにて「センチメンタルナイト」が放送開始。
当初はファンタジーワールド内の1コーナーという形で開始され、ほぼ新人声優だけで結成されたSGガールズを補助する形で藤田淑子さんがMCを務めた。

ファーストウィンドウの発売

97年4月サターン専用ソフト「ファーストウィンドウ」が発売。

センチと言えば当時定価の5倍近いプレミアがついたこのソフトが有名であるが、この頃にはグッズを出せば大半が即売切れるという状態になっており、雑誌にはゲーム内容よりも新グッズの発売情報が載るという状況になっていた。
まだネットが発達しきっておらず、(一部の人間を除いて)情報を得るにはゲーム情報誌を読むかファンの口コミしかなかった時代。その人気は留まるところを知らず、グラフに表すと垂直上昇で天井に到達したような形で一大ムーブメントとなった。

マキシシングルの発売

97年5月には初のマキシシングル第1弾が発売される。
声優個人としてではなく、あくまでもキャラクターとしてのアルバムサイズCDの発売は当時としては斬新な試みであった。
この月には「オフィシャルファンクラブ(1年限定活動)」も誕生。
会報CDは6枚発行され、ファンクラブ通販でしか買えない限定グッズもあった。
またアミューズメント施設(所謂ゲーセン)へ本格的に景品が投入されたのはこの時期である。

「the Fineday」の開催

97年7月末に行われた初の単独イベント「the Fineday」。
このイベントで発表、流された映像(後に「暗黒太極拳」と呼ばれ有名になった)でゲームに過度な期待は持てないというのはわかっていたが、このブームを生んだ甲斐智久先生のイラストはファンの心を掴んで離さなかった。
イベントはセンチグッズの即売会と同意であり、関連グッズを求めて大勢のファンが会場へと足を運んだ。

ファンが挙って物販コーナーでグッズを大量に買い漁る光景は第三者から見れば異様であり、全員が催眠商法にかかっているかのようであった。
イラストの美麗さと話題だけが先行して走り続けていたセンチブームも97年8月に行われた「サマーコンサート」後に陰りが見え始める。(グッズに売れ残りが多数出始めた時期だったと記憶してる)

97年後期

97年9月に角川文庫より原作小説「センチメンタル グラフティ~約束」が発売。
97年10月にドラマCD「あの日のままのキミでいて…第1巻」が発売。
97年12月にラジオ「センチメンタルナイト」が放送終了。

「センチメンタル グラフティ」の発売

98年1月22日のサターン専用ソフト「センチメンタル グラフティ」発売。

この直後にセンチブームは終焉を迎えた・・・という認識でも間違いではないが、98年春にはアニメ「センチメンタル ジャーニー」の放送、マキシシングル第2弾の発売などが続いたために緩やかに人気の下降線を辿っていたというのが正解である。

大都市縦断ツアー

98年5月福岡にて5大都市縦断ツアーが開始。

ほぼ新人女性声優による全国5か所を周るツアーは当時としてはかなり珍しかった。(男性声優、アニソン歌手によるツアーはこれ以前よりあった)

SG girls’ 12 all’s last concert

98年8月に「SG girls’ 12 all’s last concert」が中野サンプラザにて開催。
ファンの間でセンチブームが終わったという空気を感じたのはこのラスコン終演後ではないだろうか。このツアー後も幾つかグッズが発売されているが、さほど話題にも上らずに市場から消えていった記憶がある。

番外

センチはWin版発表前後にアジア展開(主に台湾・韓国)を始めるのだが、日本とは状況が違って海外では比較的好評だった模様。
台湾版のタイトルは「青澀之戀」といい、当時を知る現地ファンの証言では大変な人気だったそうだ。(公式コスプレイヤーがニュースに取り上げられたり、銀行のカードになったとの事)
また現地オリジナルのグッズが大量に出ているのを確認している。

※画像は当時ネット上で拾ったものをお借りしています。

センチメンタル グラフティ2の発表

99年に「センチメンタル グラフティ2」の発表が行われたが、大人の事情により安達妙子役の岡田純子さん、原作者の大倉らいた氏が開発から離脱したことに加えて前作主人公を亡き者にするという設定がシリーズの致命傷となる。

当初はセンチ1並みのグッズ展開が行われたが、急速なファン離れを起こしていたために思うように売れなかった。(アミューズメント専用景品に関してはセンチ1・ジャーニー以降のシリーズでは発売されていない)

センチメンタル プレリュードの開発を発表

00年にシリーズ新作「センチメンタル プレリュード」の開発・発売が発表される。

テコ入れとして大倉らいた氏を復帰させ、イベントでファン参加による声優オーディションなどが行われたが、一度落ち込んだ人気が回復することはなかった。
(2018年現在では事実上シリーズ最後の作品となっている)

プレリュードが発売延期を繰り返している間にデジタルノベル「センチメンタル グラフティ~約束」がドリームキャストとプレイステーションにて発売されたが、売れ行きが悪かったのかその後に予定されていた「再会」は音声収録まで行っておきながら発売中止。

約束+/再会+

ゲームソフト約束に関連して過去に角川から発売された小説が「センチメンタル グラフティ~約束+、再会+」として別の出版社から再発売。

再会+にはその後の物語を描いた「告白」が加筆されているが、告白の物語は「安達妙子」編のみで終わっている。

センチメンタル プレリュードの発売

結局プレリュードは00年発表から約4年後の2004年に当初の予定とは大幅に違った形でプレイステーション2用ソフトとして発売。(DC版、Win版、マルチエンディング、フルボイス、メールチャム連動が全て中止)
ゲームはベスト盤まで発売されるもグッズ展開はほぼ行われず、2005年にひっそりとセンチメンタルシリーズは終焉を迎えた。


・・・と思ったら、2019年1月19日に20周年記念イベント(第1部トークショー、第2部コンサート)が行われ、大倉先生執筆による新作ドラマCD制作も決定している。
これからもセンチに新しい歴史が書き加えられていくのかもしれない。

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「月夜のうさぎ組」を覚えていますか?

この記事は、当サイトで行われている「センチメンタルグラフティアドベントカレンダー2018」の第14日目の記事です。

センチの主人公のように「あなたに会いたい」なんて手紙が届かないかなー?と周りに呟いたところ、センチファンの知り合いから「あなたに会いたい」と書いた怪文書が家に届きそうになりました⋯

どうも、きゃずと申します。

センチメンタルグラフティが今年20周年ということで、当時MDに録音をしたラジオ放送などを聞き返したり、ライヴDVDを見たり、CDを聞いてみたりと懐かしさでせつなさ炸裂したわけです。

筆者は「月夜のうさぎ組」という番組のファンだったんですが、周りのセンチファンは見たことがないという方が多く、そこでうさぎ組(今野宏美、岡本麻見、牧島有希、西口有香、鈴木麗子、岡田純子 )による、「月夜のうさぎ組」というインターネットTVについて、当時視聴していた方もご存知ない方も一緒に番組を振り返っていきたいと思います。

※敬称略、順不同


月夜のうさぎ組とは?

「月夜のうさぎ組」は、1998年3月31日~1998年10月1日までの約7ヶ月間放送されていたインターネットTVであり、全27回放送されました。

当時は先駆的なインターネット放送を行っていた Station GAIA 内の Princess Planet Club という声優が司会をするコンテンツの中の番組でした。
番組発足時はしばらく無料放送をしていましたが、7月から有料放送(月額1,000円程)になり、そこで視聴をやめてしまった方もいるかもしれません。
(当時のHPの履歴が残ってました⋯)

1998年4月からTBSラジオにて「帰ってきたセンチメンタルナイト」(SGガールズによる、センチメンタルグラフティのラジオ放送第2期)の放送も始まり、火曜の21:00~21:45は「月夜のうさぎ組」、24:30~25:00は「帰ってきたセンチメンタルナイト」と、センチな夜を楽しんでいました。
(番組人気により6月から放送日が火曜から木曜に移動し、45分から1時間番組にリニューアルしました)

放送は週替わりでうさぎ組の出演キャストが変わり、「牧島、岡田、岡本組」はしっとりとした放送、「鈴木、西口、今野組」はワイワイと賑やかな放送で、2組‎が自然と全く違う雰囲気を作り出していました。

YouTubeなどの配信放送が当たり前にある現在ですが、インターネットがまだ一般的ではなかった20年前にいち早くインターネットTV放送を始めて、視聴者から送られたメールやチャットをリアルタイムで紹介していく番組内容に新しさと未来を感じました。

番組名物コーナー!

  • センチメンタルグラフティ関連の情報をキャストがキャラクターを演じながら紹介する「フィギュアでトーク」
  • 視聴者から送られた純愛自慢について話し合う「純異性行為ノススメ」
  • みんなで学校、会社での出来事を話し合う「透明校則」
  • うさぎ組キャストが作ったオリジナルの絵描き唄を番組中に発表して、絵描き唄を聞いた視聴者が歌詞を元に絵を描いて番組に送る「うさぎ組の絵描き唄」

優秀作品にはうさぎ組がサインを書いて視聴者に送るといった企画でした。

毎週番組で作品が披露される、絵描き唄の神絵師さんから当時いただいた絵がこちら
(アレンジが加わって大作になっております)

他にはセンチメンタルジャーニーの主題歌を歌っている渡辺かおるさんが、自身のプライベートを紹介する「キャンディーポット」のコーナーがあったり、ご本人が番組に登場されたりすることもありました。

この番組で生まれたのが、突然出てくる西口有香さんの「寒いギャグ」、そんな西口さんをいじる鈴木麗子さんの「鋭いツッコミ」、今野宏美さんを総帥とした「悪ノヒィ密結社」という、イタズラ好きの悪のセンチファンによる秘密結社でした。

番組を海外から視聴している方がいたり、番組中のチャットがすごい速さで流れていくのを見て、ゲームが発売された後もセンチ人気が衰えていないことを感じました。
(シンガポール在住のセンチファンからお便りが届いたりと、海外ファンの多さに感動しました)

「うさぎ組ぐらふてぃ」という月夜のうさぎ組を紹介した本もあるので、更に詳しい番組内容について興味がある方は是非探してみて下さい。


月夜のうさぎ組の思い出

筆者は当時、放送でよくチャットを読まれていた同じ遠藤晶推しの、H.N 海猫さんという方と親しくしていたのですが、だんだんと連絡を取り合う事も少なくなり疎遠になってしまいましたが、海猫さんとは20年の月日が経って、Twitterで呟きを見つけた事をきっかけにSNSで再会しました!
現在海猫さんは、せつなさ戦士からアイマス戦士になっていました(笑)

筆者は鈴木麗子さんの大ファンで、麗子さんが出演の回は読まれてほしいとお便りを送っていたのですが、念願叶って、番組内で麗子さんに可愛く「おやすみなさい」って言ってほしいなどのリクエストに答えてもらったり、うさぎ組のパーソナルな話が聞けたりと、ファンとの距離の近さに感動しました。

番組での面白エピソード!

放送を聞き返して筆者が面白かったうさぎ組のエピソードを挙げてみました。

  • 牧島有希さんのくしゃみがカトちゃんみたいだったり、実は牧島さんが一番天然なんじゃないか⋯とうさぎ組の中で話題だった(牧島さんは否定していた)
  • うさぎ組で遊びに行った際に誰も西口有香さんが泳いでいるところを見たことがなく、西口さんにカナヅチ疑惑がでていた(真偽について西口さんに聞いてみたい)
  • 西口さんが福岡ライブの前に周りに禁酒宣言していたのに、福岡でめっちゃ飲んでいた事を鈴木麗子さんにバラされる(ちなみに西口さんが収録でお休みの時でした)
  • 岡田純子さんが視聴者をいじりすぎて、岡本さん、牧島さんに「もう、冗談言いすぎー」と注意される
    (いつも番組にお便りをくれる方をちゃんと覚えている岡田さん)
  • 今野宏美さんのトークが止まらなくなったことがあり、西口さん、麗子さんにひーちゃん大丈夫!?って心配される
    (今野さんは昔から元気いっぱいキャラで面白かった)

月夜のうさぎ組を振り返ってみて

まさか20年が経って、ツイキャス放送という場でSGガールズに会えるとは思いませんでした!
月夜のうさぎ組がまた帰ってきたみたいで当時のように楽しんでおります。

筆者がコメント参加型の生放送を好きになったのは、月夜のうさぎ組の影響があったと思います。
送ったコメントを拾って貰えると、自身も放送に参加しているようで楽しいですよね。
当時こんな事もあったよ!などのコメントも 耳をながーく して待ってます!(お便り募集時の定番文句)

来年の20周年イベントを期にツイキャス放送がなくなってしまうのか、形を変えて放送をしてくれるのかは分かりませんが、SGガールズとの時間を共にできる放送は今しか楽しめないかもしれません。
まだ放送を見たことがない方や、月夜のうさぎ組が好きだった方もツイキャス参加をしてみてはいかがでしょうか。

ツイキャス放送については、公式Twitter(@senti_20th) を確認しましょう!

20周年目も、せつなさ 炸裂!

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