前編/疑問編は如何だっただろうか。
では早速、疑問に対する考察を行っていこうと思う。
◯考察
ここで一つ断っておかねばならない事がある。
あくまでも霧耶自身が考察したことであって、
必ずしも正しい、とは限らない。
その事を念頭において欲しい。
Q:Question(疑問)に対しA:Assumption(仮説)として
一つずつ考えていく。
Q1:主人公(らしき人物)はどこで事故にあったのか。
A1:おそらく海外。土地については後述で触れたいと思う。
Q2:なぜ大規模な葬儀だったのか
A2:おそらく複数人の合同葬儀だった。
Q3:では誰の葬儀だったのか
A3:主人公を含めた事故被害者
Q4:多部田氏曰く、「主人公は死んでいない」のでは?
A4:正確には(ゲーム上)生死不明ではなかろうか
Q5:生死不明?
A5:現場に残ったのは遺留品(身分証明書)のみの可能性がある。
Q6:でも調べればすぐに分かるのでは?
A6:大規模な事故、多数の被害者、身分証明書無しですぐに調べることは難しい
Q7:主人公が名乗れば大使館でも調べられる
A7:事故により集中治療室に入っていたor記憶障害があった
Q8:ではなぜ主人公が合同葬儀に含まれていた
A8:日本での生死は紙切れ一つで受理される
Q9:紙切れ一つって?
A9:遺族が所定の窓口に死亡届を出し、受理されれば死んだことになる。
Q10:センチ2の主人公はなぜあの場所にいた?
A10:被害者の中に親しい人が居たと思われる。
◯結論
主人公は海外を旅している間に事故にあった。
場所はおそらくペルー。※これも後述にて触れる
大型トレーラーが横転し、何台もの車・人が巻き込まれた大事故。
街中、横断歩道という立地上、被害者は多数と考えられ
その中には同じように旅行していた日本人観光客も含まれていた。
事故にあった際、現場に遺留品としてパスポート(おそらく血痕付き)を落とし
それを現地警察が日本大使館に問い合わせ渡航歴と照合。
本人は事故により重傷を負い、現場の混乱の中で緊急搬送される。
(重傷ともなればトリアージにより優先的になったのではなかろうか)
一命は取り留めたものの、しばらくは意識が戻らず、
意識が回復してからも事故の後遺症でしばらく記憶障害に。
事故に巻き込まれた被害者の中には遺体が残らない者も居た。
その中に主人公も含まれているとされる。
外務省を通じ、現地日本大使館から
・主人公が事故にあったこと
・遺体が残らなかった(なかった)こと
・現場にパスポートが落ちていたこと
・渡航歴に該当する名前があったこと
以上のことから主人公が現地の事故で死んだ(と思われる)ことを告げられる。
他の被害者と合同葬儀を行う関係で写真提供を求められる。
主人公の写真は家族から提供される。
※この時点で遺族から主人公が「死んだこと」を【承認】される。
日本で合同葬儀が執り行われる。
ヒロインたちへは遺族たちが主人公の手帳(アドレス帳)で連絡を取った。
その際、最低下記の3点は伝えられたと考えられる。
・日本でニュースになるほどの大事故であったこと
・遺体がなく、棺には何も入っていない。
・合同葬儀を行う
葬儀に参列し、式場の中に飾られていた被害者達の写真の中に
主人公が含まれていることで改めて「死んだこと」を認知。
彼女たちの失意の中、月日が過ぎ、センチメンタルグラフティ2に。
というのが今回の考察から得られた結論である。
しかし、疑問点は別に発生する。
◯なぜペルー?
同日放送の西口有香さんから
「実はセンチ2の生存ルートの収録をした覚えがある。」
「海外、ペルーだったと思う。」
「現地で情報が錯綜していた。」
と情報があった。
このことからペルーに限定をする必要はないが、敢えて限定した。
◯他のキャストはなぜ知らない?(覚えてない?)
センチ1においてヒロイン声優一人の台詞の収録が750個前後あった。
※センチ1各ヒロインクリア後の「SOUND TEST」を参照
センチ2もそれに近い数(またはそれ以上)があったと思われる。
それを踏まえた上で考えていくと、
仮説1:西口さんの収録が他の人に比べて早く終わったのではないか
仮説2:その上で多部田氏が(隠し)持っていた主人公生存ルートの台本があったのではないか
仮説3:西口さんの収録後、収録スタッフから上層部に伝わり圧力がかかったのではないか
結論:西口さん以外は収録せず、また台本があったことすら知らない。
※関係スタッフの中で箝口令が敷かれていた可能性あり。
真相は多部田氏の中にあるが、前編でも述べたとおり、現時点ではまだ闇の中。
◯センチメンタルグラフティ2について
ここからは個人的な感想を含めているので、主人公の生死考察とは一切関係がないことを先に断っておく。
また、センチ1を前作、センチ2を本作と呼称する。
18年前に本作をプレイをし、あるいはその前からゲーム情報雑誌等で本作を知り、心折られたユーザーが数多く居る。
実際、前作ではファンだった人が、本作で離れていったという話も聞く。
なぜ前作主人公が居なくなることが求められたのだろうか。
当時はその理由は考えず、辛い気持ちを持ちながらプレイをした記憶がある。
前作の発売から20年経って、改めて前作をプレイしてみた。
薄れた記憶も影響しているが、そこで見たヒロインたちはとても純粋な想いを秘めていた。
だからではないか、と。
前作発売から20年、今回の20周年記念で真剣に本作のことを考えてみた。
確かにゲーム開始直後からそれぞれに面影があるものの、今までの雰囲気とは違う。
事故のことが有り、大切であった人を亡くし、それまでの彼女たちの世界がガラリと変わる。
そんな良くも悪くも、成長したヒロインたちを見てふと感じた。
18年前に制作に携わったスタッフ(誰とは敢えて名言しないが)の中では
彼女たちを少女から大人に成長させたい、という気持ちがあったのではないか。
先に触れたとおり、彼女たちは純粋である。
純粋であるがゆえ、ある意味では少女なんだ、と。
自分自身も続編で成長した彼女たちを見たかったという思いはある。
千恵が待つライブハウス。その名前は「Lost Child」
ただ、前作で完成してしまったからこそ、その続編を作るにあたっての
葛藤はあったと思う。
ただ一つ言えることは・・・
ファンの期待度とベクトルが、制作陣のそれと違っていたのだろう。
たったそれだけのことである。
本作の表現方法が間違っていたかどうかなんていうのは二の次だ。
今後、多部田氏から新しい話が聞けることを期待して
ここで筆を置きたいと思う。
【前編/疑問編】はこちら
【総集編/解明編】はこちら
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