【閲覧注意】行ってはいけないセンチメンタルグラフティの聖地

この記事は、当サイトで行われている「センチメンタルグラフティアドベントカレンダー2018」の第4日目の記事です。

聖地巡礼に限らず、ひとつのコンテンツの『何か』を極めようとすると、莫大な資金、時間、気力・体力を投じるのは世の常。
しかしまあ、聖地巡礼のためにどれだけ鉄道会社、航空会社、バス会社にお布施したことでしょう。

一言アドバイスさせてください。

観光ついでに寄るのが一般的で、市外マップを含めた聖地巡礼を単独計画して敢行するはやめましょう。
そんなことをしても自分が石化するだけです。

終わり。

 

 

 

 

 

 

いやいやいや、それじゃ話が始まらないでしょ~~~。


聖地の効率的な巡りかたですが、ヒロインの住む都市へは鉄道・飛行機・バスを利用し、現地では自転車で移動するのが一番機動力があります。

この方法のメリットは『入の時間』『出の時間』の2つだけ設定すればいいので、非常に自由度が高くなります。

デメリットは、雨天だと自転車移動は最悪…

※当サイトの記事『驚くほど自転車のいない坂の街、長崎市内を練り歩く』(GOUTENさん執筆)で、自転車移動に制約が多いこと(坂が多い、駐輪場がない等々)が紹介されているように、都市によっては各都市交通の一日乗車券を利用するのもとても有効です。

日本は金さえ投じれば国内ならだいたいの所へ行ける国ですが、ここはひとつ主人公目線で。

  • 『いかに資金を抑えて少女たちに会いにいくか』
  • 『3大要素の、”資金”だけでなく”時間””体力”も効率よく』
  • 『推しのヒロインが住む都市なら、年に何度も訪れる覚悟で』

を踏襲してこそ、聖地巡礼の醍醐味と言えます。
広島までヒッチハイクだっていいんです。

私は資金繰りができず、やむなく全行程もしくは半行程を自転車で行動という暴挙に出ることが多く、本記事は自転車を移動手段とした、やや偏った視点で書かれていることをご了承ください。


もし当時高校生だったプレイヤーが

「オレは主人公だぁーっ!」
「○○超激爆萌え!」

と目覚めてしまったが大変、もう一大事です。
理由は明々白々。

「無無!?」

軍資金がないからです。

「ヒッヒッヒ、ひぃ密結社、貯金してるので資金は潤沢にあるぜ!」

という少年はどれ程いたであろうか?(だいたい夏休み中には底をつく)

「なあオフクロ、お小遣い上げてくれよ~?」
「今のお小遣いでなんとかしなさい」
「皿洗いならやるからさぁ~w」
「ムダ遣いばっかりするから。お父さんがいない時を見計らってそういう事を言い出だすんだね、あンたは」

と、親に懇願しても、お説教という返り討ちに遭います

イタタタタ…

そして少年はひらめいた…

「自転車だ!自転車しかない!」

「オヤジ!今日からオレはロードに目覚めるぜ!目指すはツールドフランスだぜ!」
「おう!そうかそうか!」

と、意外にオヤジは理解者。

いざ出陣。
少年は夜の東海道へと消えていった…
この先にあるカタルシスとは何だろう?

都市中心地から遠い聖地

「はぁ… はぁ… こ、ここはどこなんだ…」
(本当にそうなります)

「これだけ体力を使って節約できるのはせいぜい5~6000円…」
(その5~6000円が後々デカいのですが)

「はじめから快速電車で行けばよかった…」
(青春18きっぷユーザー泣かせの、接続の悪い路線があります)


中心地から100km以上離れている聖地をリストアップしてみましたが、フツーに公共交通機関をご利用ください。
※マップは模範ルートです(なるべく最短ルートを通り且つ、獲得標高を抑えるための実効的な迂回を選択)

札幌-弟子屈・川湯温泉 368km
札幌-函館山 248km
京都-天橋立 123km
難波-長浜(湖畔マラソン会場) 118km
金沢-輪島朝市 107km

標高の高い聖地

少年は頂へ続く果てなき道を、ただひたすらペダルを踏む…

坂とは、異なる斜度が複合的に連なっており、斜度がゆるくなるポイントの手前はそこがあたかも頂上のように見えることがある。
しかし道が上へと続いているのが視界に入り「ここが頂上ではない」と分かると折れる心と闘いながら苦しみにもがくのである…。

それでもやがて本当の頂は必ずやってくる。上へと続く道が見えない。そこから先は下りだ…。
この瞬間、少年の脳内には多量のアドレナリンが放出される。
坂とは、厳しくもこの上ない甘美な味を与えてくれるのである。


ひとまず標高300m以上の聖地をリストアップしてみました。

標高が高いということは、それだけ上るということに他なりません。
普段運動していない人がいきなり負荷のかかる運動をすると「はあ… はあ… こ、ここはどこなんだ…」となりかねません。
公共交通機関があればそれらをご利用ください。

標高300m以上の聖地

函館山 301m
青森市駒込(八甲田山) 593m
奥入瀬渓流(十和田湖源流から石ヶ戸の瀬まで) 417m~306m
十和田湖 413m(冬)409m(夏)
遠野山口の水車 379m
滝見台展望台(宮城蔵王) 729m
寒霞渓第一展望台 557m
三段峡遊歩道入り口 373m
聖湖樽床ダム 750m

最寄り駅・最寄りバス停から遠い聖地

「バーネットさん、この記事読んでると気が遠くなるよ。わたしゃフツーに電車で行くよ。自転車なんかであちこち行ってらんないよ。」

えっ、そうかな?北海道や長崎に比べれば…w
明日香超激爆萌え…

市内マップでもポイントが四散している都市では、全て徒歩移動となるとけっこう大変です。
細かい移動の電車賃も、積もればけっこうな額になります。

中心地から4km以上離れている市内聖地

青森駅-(元)ねぶたの里 8.7km
仙台駅-大崎八幡宮 4.4km
横浜駅-八景島 16.8km
名古屋駅-東山動植物園 9.9km
名古屋駅-名古屋港 9.4km
高松駅-屋島 7.1km(うち1.5kmはお遍路)
広島駅-アルパーク 9.4km
地下鉄天神駅-シーサイドももち 5.3km

ようやく市外マップのポイント近くまでやってきたというのに、そこからの移動手段が徒歩しかない聖地です。

バス停から4km以上離れている聖地

谷地温泉バス停-青森市駒込(八甲田山) 6.7km
アクティブリゾーツ宮城蔵王バス停-滝見台展望台 4.7km
丹奈バス停-高浜海水浴場(五島列島) 4.2km

アクティブリゾーツ宮城蔵王から先の路線は季節運行しており、峩々温泉入口バス停-滝見台展望台は1.8kmです

ほら?自転車で移動してきたくなってきたでしょう?
でも市外マップはすごい坂みたいだけど…。

入場料・拝観料・通行料が必要な聖地

爪に火をともすようにやりくりをし、ようやくたどり着いた聖地。
しかしそこにそびえたつ別の門…
ついつい発してしまったひとことに後悔はない…
「大人一枚」

撮影ポイントがこれら施設の中にあります。
1箇所の撮影単価が1000円を越える場所をリストアップしました。
入場料の高い施設はレジャーついでに訪れてください。

施設名 入場料(円) 撮影ポイント 1箇所あたりの単価
登別マリンパークニクス 2450 2 1225
スポーツランドSUGO 1030 1 1030
八景島シーパラダイス 3000 2 1500
 (16時~) 2500 1250
リトルワールド 1700 1 1700
ナガシマスパーランド 1600 1 1600
 (15時~) 1200 1200
 (19時~) 800 800
レオマリゾート 1600 1 1600
ハウステンボス 4500 4 1125
 (17時~) 4100 1025

犬山城は、リトルワールドまたは明治村とのセット割引券が利用できます(1900円)。
犬山城・リトルワールド・明治村の3施設をワンセットと考えれば、入場料計3600円・撮影ポイント計5箇所・1箇所あたりの単価720円となります

既に閉鎖されているワイルドブルーヨコハマですが、入場料が当時3900円だったそうです。(サンセットパスを使っても2900円)
施設内の撮影ポイントは1箇所ですので、入場料がそのまま単価となった訳です。
ああ、恐ろしや…

表記された地名と実際の場所が異なる聖地

ここまでの『遠い』『高い』と事情が異なります。


ーー芦別です。


ーーこちらは弟子屈です。

「へぇ、このゲーム、地名詐称するんだ…」

『センチメンタルグラフティはリアリティを追求するゲーム』の理念を裏切られたような、とても冷ややかな目で見た瞬間でした。
まあ、北海道に多いんですけどね

例えば、手紙2イベントで稚内の海岸が登場しますが、

背景に使われている写真が稚内のものなのか、私見では心底疑っています。
稚内から宗谷岬に向かうバスから、砂地に草がまばらに生えている、このような海岸は見えましたが、写真は撮りそびれました。

地名表記はないものの状況的に不自然な場所

ほのかの別荘 ニセコ
安達酒店 江戸東京たてもの園(小金井)
美由紀の自宅 青梅
るりかと行く水族館 八景島シーパラダイス
若菜の自宅 小樽
寒霞渓へ上るロープウェイ 箱根ロープウェイ
優が主人公を見送る駅 札幌駅

などなど。

写真素材が揃わず、ストックや近場の写真で急場しのぎをしているスタッフの慌てぶりが手に取るように分かります。
青森のラビナや広島のアルパークが別の場所として使い回しされているならまだしもですが。

ロケハンスタッフの足跡が感じ取れず、作品を完成させるためだけに存在”させられた”場所…。
それらを聖地と呼べるのか?そういう場所に訪れる意味はあるのか?意義を見出せるのか?

そりゃあ、近ければいいです。しかしとんでもなく遠い所がある訳です。
そんな疑問を乗り越えた時、何かが見えてくるのかも知れません。

なぜ聖地巡礼をするのか?

センチはリアリティを飽くなき追求し、ついには12の魂を誕生させてしまいました。

とある人がHP上のコラムで『センチのヒロインはよく定義されている』と書いていました。
まさにその通りだと思います。

もう少し突っ込んで言うと『キャラクター原理主義に於ける無謬性が、間違いなく存在する』という事です。
(キャラクターに自発性があるように聞こえるのでこの言い方のほうが好きです)

しかし我々の住む世界から見れば、キャラクターは受動的であり不公平な立場に置かれています。
だからこそ、間違って導いてはいけない、正しい方向へ導くのが、この作品を愛した我々の義務だと思うのです。

ならば、彼女たちの内核を正しく解体しなければ。


実体が存在しない以上、『ヒロイン本人も気付いていないマイノリティ』には触れてはいけない、と確認しておきたいと思います。
マイノリティとは、限りなくギミックに近しい関係にあるからです。

アニメ・センチメンタルジャーニーは、極端に言えば二次創作です。
センチに存在しないギミックは排除し、無謬性を遵守・最優先した上で、センチメンタルグラフティの世界観を広げることに成功しています。

ーーあの街にヒロインが住んでいる…。

ヒロインたちを育んだ時代・人間関係・環境・土壌があります。

環境と土壌、その土地の『お国柄』をこの目で確かめ、補完すること。
我々に課せられたもうひとつの旅の物語が、聖地巡礼なのです。
今まで再三再四に触れましたが、問題なのは市外マップなんです…。

それでは、「いってらっしゃい」

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